Software Design 2023年8月号の特集1を「アジャイル開発の課題に立ち向かう」の二章を読んだまとめです
アジャイル・スクラムを始めたての人を対象にしている。 スクラムマスターがスクラムのことについて教えてくれるが、実行するのは開発者。 開発者がスクラムの価値基準を理解して積極的に取り組むことがスクラムを効果的に回すことにつながる。
スクラムはいいフレームワークだから、決められたイベントをこなすだけでもそれなりに回る。 スクラムより効果的に「回す」ためには、スクラムの三本柱を 5 つ価値基準を意識する必要がある。
創発的なプロセスや作業は、作業を実行する人とその作業を受け取る人に見える必要がある。スクラムにおける重要な意思決定は、3 つの正式な作成物を認知する状態に基づいている。透明性の低い作成物は、価値を低下させ、リスクを高める意思決定につながる可能性がある透明性のない検査は、誤解を招き、ムダなものである
システム開発の場面において創発的はどういう意味?
何を作ろうとしていて、何を作ったかを全て公開されている必要がありそれには開発の様子と課題も含まれていると書かれていたのですがそれが創発的なプロセスに影響を与えるのかわからなかったので以下の質問をしました。 (開発の課題感などを共有しても開発のことを知らない人が知らなくてもいいのではと思った)
透明性であることで創発的なプロセス・作業にどういった作用があるですか?
スクラムの作成物と合意されたゴールに向けた進捗状況は、頻繁かつ熱心に検査されなければならない。これは、潜在的に望ましくない変化や問題を検知するためであ る。スクラムでは、検査を支援するために、5 つのイベントでリズムを提供している。
早い段階で問題に気がつけて軌道修正(適応)できるようにするため(本には、開発の後半に問題が発覚して間に合わなくなる例が上がっていた)
プロセスのいずれかの側面が許容範囲を逸脱していたり、成果となるプロダクトが受け入れられなかったりしたときは、適用しているプロセスや製造している構成要素 を調整する必要がある。それ以上の逸脱を最小限に抑えるため、できるだけ早く調整しなければならない。関係者に権限が与えられていないときや、自己管理されていないときは、適応が難しくなる。スクラムチームは検査によって新しいことを学んだ瞬間に適応することが期待されている
プロセスのいずれかの側面とは?
関係者に権限が与えられていないときや、自己管理されていないときは、適応が難しくなるなぜですか?
スクラムチームは、ゴールを達成し、お互いにサポートすることを確約する。スクラムチームは、ゴールに向けて可能な限り進捗できるように、スプリントの作業に集中する。スクラムチームとステークホルダーは、作業や課題を公開する。スクラムチームのメンバーは、お互いに能力のある独立した個人として尊敬し、一緒に働く人たちからも同じように尊敬される。スクラムチームのメンバーは、正しいことをする勇気や困難な問題に取り組む勇気を持つ
確約と集中を疎かにする例として、ゴールとは関係ない気になる仕事をしてしまうが挙げられている。 技術的な問題が発生した時にゴールの達成より技術的な問題の解決を優先してしまうことも挙げられている。
チームの目的の「検査」、「適応」自体を目的としている。 振り返りの話す議題によって適切な振り返り方法があるのでそれに合わせて振り返りの方法は変えた方がいい。