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chatGPTを活用しよう!社内でchatGPT研修を行った話

Pekaco

Pekaco

2023年6月2日
GASchatGPT

chatGPTを使ってGAS(Google Apps Script)を書くハンズオン研修を行ったので、その時の内容や知見などを書きました。

chatGPTを使ってGoogle Apps Script(以下GAS)を書くハンズオン研修を行ったので、その時の内容や知見などを書きました。

# 研修の目的とその可能性

# AIと協働する働き方を知る

この研修の大きな目的は、「chatGPTを使った問題解決の方法を知ること」です。
chatGPTは、多岐に渡る業務課題を解決するための強力なツールです。自分の能力や知識だけでなく、AIの力を借りて、より大きな課題を解決できるようになります。

この研修に参加することによって、ゆくゆくは下記のようになって欲しいなと思い研修を行いました。

  • chatGPTを利用した問題解決のスキルを身につける
  • スプレッドシートとchatGPTの連携方法を学ぶ
  • 作業の自動化により、生産性を上げる
  • 新しいツールの使い方を学ぶことで自身の技術力を向上させる
  • 現代のテクノロジーツールを熟知することでキャリアアップのチャンスを広げる

# 研修の概要

# 実施方法

実践しながら覚えて欲しいので、研修はハンズオンで行いました。

実施方法:ハンズオン研修
時間:1時間程度
形式:オンライン、オフライン
使用ツール:chatGPT、Slack、Googleフォーム、Googleスプレットシート

# 研修内容

  1. chatGPTの基本的な説明
  2. chatGPTの利用方法の指導
  3. chatGPTと会話をし、スプレットシートの情報をslackに通知
  4. Slack通知への条件の追加

それぞれについて少し細かく説明します。

1. chatGPTの基本的な説明
chatGPTとはどのようなサービスで何ができるのか、基本的な機能について説明します。

2. chatGPTの利用方法の指導
参加者に対してchatGPTの具体的な利用方法を示し、操作の練習を促します。
各々が好きなことを聞き、chatGPTとの会話を楽しんでもらいます。
皆が見ている私の画面では、当社について聞いてみるなどしました。

3. chatGPTと会話をし、スプレットシートの情報をslackに通知
chatGPTと対話しながら、参加者各々がGASを書きます。
Googleフォームから情報を送り、送られたタイミングでSlackに通知する手法を模索してもらいました。GASを書くのはフォームではなくスプレットシートとしました。 通知時に使うSlackのツールはこちらで指示、フォームは私の方で事前準備しました。

4. Slack通知への条件の追加
通知内容のカスタマイズについて説明し、特定の条件を満たした場合のみ通知を行うよう設定する方法を、chatGPTと対話しながら探します。

# 研修の成果

# 参加者の人数と職種

人数:22人

# アンケート結果

アンケート結果

# 研修のフィードバック

参加者からのアンケートを集計したところ、高い満足度を得ることができました。しかし、理解度については参加者間でばらつきがあったことも明らかになりました。これは、Googleスプレッドシートの習熟度について参加者間でばらつきがあったためであると考えられます。

また、研修の難易度については、「高い」と感じる人が多かったようです。しかし、一方で過半数の人が業務で活かせそうと感じてくれ、chatGPTの可能性を感じてくれたことは大変嬉しいことです。

しかし、業務で活かせなさそうと感じている人も1/3おり、今後の課題として取り組むべき点となります。

# 所感と振り返り

# レベルに応じた分類が必要

  • 参加者の中には、Googleスプレッドシートを日常的に利用していない方もおり、そのような方々にとっては設定やその操作自体が難しいと感じたようでした。
  • 一方で、Googleスプレッドシートを日常的に利用している方は、設定や操作については問題なくこなしていました。
  • 参加者の事前のスキルレベルや習熟度を把握して、それに基づいたレベル別のグループを作ることが必要そうです。
  • また、参加者のスキルレベルに応じて、研修の内容を変えることも必要そうです。

# 業種に応じた内容の変更

  • 今回、そもそもGASやgoogleスプレットシートをあまり使わない人も参加されていました。
  • GAS作成だけではなく、たとえば魅力的なキャッチコピーを生成する、お客様に送る文章を書くなどの内容の研修も行うことで、より多くの人が業務で使えるようになるかなと思いました。

# リモート研修の再考

  • リモート研修は参加者との直接的なコミュニケーションを阻害し、実際の手順の進行をチェックするのが難しいため、リアルタイムのフィードバックが難しくなります。
  • 可能であれば対面式の研修に切り替えるか、より効果的なリモート研修の方法を模索する必要がありそうです。

# 参加人数の見直し

  • 研修の参加人数は多くても2~3人程度に制限することが必要と感じました。
  • これにより、個々の参加者が具体的な問題に直面したときに、私が手助けできる時間が多くなります。

# 研修の進行方法

  • 私自身が実際に手順を行い、参加者にはそれと同時に行うことを推奨しました。
  • これは最終的に最も効果的だと感じた方法ですが、慣れている人にとっては冗長と感じられる可能性もあるので、やはりレベル分けは大事だなと思いました。

# 自己モチベーションの維持

  • これは研修をやる人向けの話になりますが、研修の進行は私自身のやる気と熱意によって大きく左右されるため、モチベーションの維持が大切な要素であることを感じました。
  • 研修で指示した内容の達成に重きをおくと、参加者のスキルレベルに左右されるため、例えばアンケート項目の満足度などをモチベーションにすると良いなと思いました。

# 最後に

研修の講師をしたことがなかったため、私自身にとっても大変有意義なものでした。
この研修を通じて参加者の皆さんがchatGPTとの対話を楽しみ、仲良くなり、問題解決のアシスタントとして考えてもらえたらいいなと思っていましたが、もう少し私の方でレベルや内容について配慮をするべきだったなあと感じています。
余談ですがchatGPTに挨拶をしない人が多かったので、みなさん、chatGPTに何かを聞いた際にはちゃんと「ありがとう!」を言いましょうね!