🍣
Matsuri-tech Backend Weekly 2023-08-29

myuon

myuon

2023年8月29日
MBW

社内向けに、バックエンド関連のニュースや業務で発生したQ&A、利用しているライブラリなどの情報を定期的に書いています。

# AWS Lambda で Go1.x ランタイムは 2023 年末でサポート終了へ

AWS Lambda の Go1.x ランタイムは 2023 年 12 月 31 日でサポートが終了になるようです。 go1.x ランタイムを使っている場合は provided.al2 という、Amazon Linux 2 ベースのランタイムに移行する必要があります。これはカスタムランタイムに移行するということなので、カスタムランタイム用にセットアップなどをする必要があります。

弊社でも go1.x ランタイムを使っているものがいくつかあるので、以降が必要そうでした。 (AWS からメールもきていました。)

# Rust 1.72 のリリース

Rust 1.72 がリリースされました。 個人的に注目したいところとしては、feature が足りていない時にそのことが警告されるようになったことです。

note: found an item that was configured out
   --> /home/username/.cargo/registry/src/index.crates.io-6f17d22bba15001f/rustix-0.38.8/src/lib.rs:213:9
    |
213 | pub mod io_uring;
    |         ^^^^^^^^
    = note: the item is gated behind the `io_uring` feature

上記のように、このアイテムを使いたければ特定の feature を有効にせよという警告が出るようになりました。 最近では docs でも、feature が必要な場合は明示されるようになったので気づきやすくなったとは思いますが、feature が足りていないことが原因で関数などが使えない時にそれに気がつくのは多くの場合難しいので、開発者体験がよくなる改善だと感じました。

# Mountpoint for Amazon S3 が GA へ

S3 をファイルシステムとしてマウントできるようにする機能が GA になりました。 思ったより界隈が盛り上がっていたので取り上げてみます。

例えば手元で動いているシェルスクリプトを EC2 インスタンスなどに持っていく場合に、成果物などを簡単に S3 に永続化できるようになるのでそういった用途ではかなり便利そうです。 反面、S3 は DB などに比べると PUT などがそれなりに高い(具体的には、1000 リクエストで$0.005 程度です)ことがあるため、小さな大量のファイルを捌くような処理に使うのは注意が必要です。

いずれにせよどちらかといえばちょっとした作業を気軽に行いたい系の時に威力を発揮する機能かなと感じました。

# HashiCorp 社がライセンスを BSL に切り替えると発表

これも発表時はそこそこ話題になっていた印象です。

近年でも AWS が Elastic と色々あって ElasticSearch をフォークする騒ぎなどもありますが、HashiCorp もその辺りを警戒しているのかなと感じます。 OSS でのビジネスの難しさが反映された結果のようにも感じました。